部品塗装ロボット「コペル」
3K作業からの解放と省力化を実現
2機のロボットが協調し、塗装及びワーク保持・回転・移動を行います。
多品種の部品塗装に対応でき、基礎工事が不要なので設置及び移設が簡単です。
ベテラン社員の大量退職や、西九州新幹線の開業による業務量増で人材確保が困難になる中、新幹線車両の各種ダンパ・軸箱検修において人手が掛かる塗装作業に着目し、ロボットによる省力化及び作業環境改善を可能にする部品塗装ロボット「コペル」を安川電機㈱と共同開発し、2020年7月JR九州熊本総合車両所に導入しました。
ダンパや軸箱類は形状が多様であるため、塗装のロボット化が難しく、これまで鉄道工場で同種部品塗装のロボット化の事例はないと思われます。



■本ロボットシステムの特長
☞2機のロボットが協調し、塗装及びワーク保持・回転・移動を行う設計とすることで塗装ブースをコンパクトにでき、回転台やベルトコンベア及びピット工事も不要とし大幅なコスト低減と設置工事工期短縮につながりました。
☞水性塗料を使用することで、作業者及び環境にやさしく防爆仕様も不要としコストを低減。
☞多品種の部品塗装に対応可能で、新規部品にもユーザーでのティーチングで対応可能です。 (現在14種類のワークに対応)
☞据え付け工事が1週間程度と短い。工場のレイアウト変更等による移設も容易

■導入効果
➣省力化(年間△約1,800時間/年)
➣重量物であるダンパや軸箱(最大約70kg)を人手で塗装する3K作業の改善
➣塗装の仕上がり品質向上(刷毛塗り→吹付塗装)
設置実績
JR九州様
開発社
安川電機㈱様との共同開発
